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ひでちゃんのこと。
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「宇治での日々」はひでちゃんが亡くなってすぐに書いたものです。
今読むとものすごく恥ずかしいし、文章もめちゃくちゃ下手なんですが、
私の中のひでちゃんの記憶を一瞬たりとも忘れたくなくて、私の記憶のありのままを書きました。

一番ひでちゃんが輝いていた時だったのだと思います。
私にとっても今までの人生の中で一番充実して、濃い時間を過ごしていた時期でした。
この文章を彼のご両親に送ったら、こんな手紙をいただきました。

「すばらしい『思い出』をありがとうございました。私たちは秀和とのきびしい時間の思い出が強くて、不自由なからだでけんめいに生きた日々の様子ばかりが思い出されて、かなしくてたまらなかったのですが、こんなに元気で可愛くて聡明な女の子に出会って、輝くような日々を過ごしていたんだということがわかって、一つ一つ情景が見えるようにわかって、本当に嬉しいです。秀和の人生が幸せに満ちていたんだとわかって、本当に嬉しいです。芳実ちゃんからいただいた『思い出』は私たち夫婦、秀和の兄妹にとっても一番の宝物です」

私はこの手紙を読んで、何度も何度も泣きました。
私はひでちゃんの宇治で過ごした日々を、彼のご両親に伝える使命があったんだ、
ひでちゃんはこんなに笑顔で元気でしたよと伝えてほしかったんだと思いました。

宇治で3カ月研修生をしたひでちゃんは、東京にもどり、私たちは遠距離恋愛になりました。
ひでちゃんの体は、少しずつ死に向かっていました。
その過程はまだ思い出すのがつらくて書けずにいます。
思うように会えない寂しさと、彼が死ぬかもしれないという現実を突き付けられて、
本当にどうしていいのかわかりませんでした。

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 思うように会えず、彼の病状も分からず、ただただ彼の幸福を祈るばかりで、でも不安で苦しい時間を過ごしていた私は、思い切って宇治でとてもお世話になっていたかずこ先生に、今の状況と不安な思いを書いた相談の手紙を出しました。
 彼が亡くなる一カ月前に返事が届きました。

「合掌 ありがとうございます。
新年を新しい気持ちで感謝に満ちてお迎えになられたことでしょう。
お手紙ありがとうございました。喜古さんがあなたのところへ行かれる のはきいていました。さぞかし楽しかったことでしょうね。喜古さんも気持ちを飾らず、何でもお話出来る相手を得てどんなに幸せなことだったでしょう。

 小竹さんのこと、いろいろきかせて下さって有難うございました。清水さんにきいたり、藤井さんにきいたりと東京の人にきいていましたが、“どうしていらっしゃるのだろう?”という気持ちはいつもありました。

 練成会へこられて、個人指導をさせて頂いたご縁で、ずっとご縁を感じていました。“お元気になって欲しい”という想いも強くありましたので、宇治におられる間もよくことばをかけて体調のことなどをきいていました。

 あなたという生きる目標とよろこびに目覚められてからは、さらに明るくなられ、体調もすばらしくよくなられ、下山されるとき、私にきちんと竹内さんとのことを、本当にうれしそうに話して下さり

「こんな病気になったのも、竹内さんとめぐり逢う為、出会う為だったという気がする」

と言われ

「大切にして上げて下さい。愛する人の為に生きるとき、身体も健康になります」

と話して、祝福したことでした。よい出逢いをなさったとお二人のことを喜んでいました。

 竹内さんのこと、あなたはすばらしいと思いました。条件でいえば、決してよい相手ではなく、経済力もなく、社会的地位もなく、身体は病気が全快というわけではない相手を愛して、大切に交際していこうとなさっていることにです。

 現代の女性の殆どは、条件のよしあしで恋愛もはじまるということも多いのですが、あなたは条件的には(現象的な)そんなによくないというより、悪い条件の小竹さんを愛したのですから、小竹さんの人間的なすばらしさだけを観て愛し、ついていこうと思われ、それで幸せを感じていられたのですから・・すばらしいと感心していました。

 お母様と話し合ったり、相談したり・・それは本当によかったですね。
 体調の方と、あなたとの恋愛の方、その後の進展もどうぞお二人共が 幸せになられる方向に進みますように、ずっと祈っておりました。

 今、あなたにひんぱんに連絡をしてこられないのは、そんなに連絡をとる自信もないし、心に余裕がないのでしょう。余裕がないというよりあなたを幸せにする自信を失ってしまって、お別れした方があなたの為になるという気持ちではないでしょうか。或いは体調が思わしくないのかもしれません。あなたも私も今こそ、小竹さんの実相顕現を祈りましょう。

 あなたが悩んだり、苦しんだあげく、今は相手の幸福を祈るだけになり、相手に求めることをやめられたこと、大したことです。それこそ報いを求めない愛です。

 与える愛は失うものはないのですね。どうぞ途中で投げ出すことなく愛し続け、祈り続けて下さい。
 あなた自身が大きなものを得られます。
 私もこれからもいつも祈っております。

                         再拝  」

 どれほどこの手紙になぐさめられたかわかりません。
ひでちゃんがかずこ先生に伝えた言葉が、私の今の生きる原動力になっています。
竹内芳実 様
      宇治 長田忍

合掌ありがとうございます
 小竹君が亡くなりましたね。
 清水さんが告別式に参列しました。
 私も聞いてビックリしました。

 愛する人を亡くする、なんと悲しく、なんと辛く、
  人生なんと切ないことでしょう。
 すぐに悲しみをやめることなど到底できないでしょう。
  悲しい時は泣くと良いですね。
   声を出して思いっきり泣けたらいいんだけど。

 今のあなたには受け入れがたい事実でしょう。
 でも、あなたがこの人生に生まれ、彼と出会い、恋愛できた。
 崩れ去ってしまう肉体を超えて、
  永遠に追慕(アイ)することができると覚(シ)ったら、
   あなたの人生に美しい愛の一ページを飾ることができたことに、
    必ず感謝し悦ぶときが来ますよ。

 人生は愛することと知る時、
  必ずしも愛の対象が見えるもの、
   五感に触れる存在だけである必要はないのです。
 むしろ、見えないものに変わらない永遠価値を発見し、
  魂的な法悦(ヨロコビ)を得ることができます。

 愛することに終着駅や行き止まりはなく、
  その人を想うごと、供養するごと、
   愛の一ページがまた加わっていくのです。

 小竹君の肉体はもうこの地上にはありませんが、
  彼の生命(イノチ)は肉体や病という束縛を離れ、
   今天空を駆け巡って、自由自在なのです。

 彼はあなたに天地宇宙の創造の遥か前から
  時間や空間の始まる前から
   存在する神と呼ばれる偉大なものに
    気付きかせてくれる天の使いなのです。

2007/3/5
 
私が宇治の研修生を卒業するときに、ひでちゃんが色紙とノートに書いてくれた言葉。

「素晴らしい神の子 竹内芳実ちゃん
合掌ありがとうございます。
その天使のような笑顔と声があれば
どんなことがあっても大丈夫!!
ご家族といつまでも仲良く幸せで
ありますように」

「芳実ちゃん、あなたにはいつも癒しと元気をもらいました。
あなたは僕の天使です。本当にどうもありがとう。
だから、帰ってしまうのがものすごく寂しい。もっと一緒にいたい。
でもこれから輝ける未来が待ってるんだもんね。
淋しさこらえて心から応援し、幸せを祈っています。
今後もし、なにかつらいことがあってもひとりじゃないよ。
宇治で出会った仲間がついてるからね」

思えばひでちゃんは、決して自分の想いを私に押し付けることなく
私の幸せを祈ってくれていたのでした。
私は自分の思いでだれかを縛っていやしないか、
いつも彼の放たれた愛情を思い出しながら反省するのです。

ひでちゃんのほうが私にとって天使そのものです。
合掌 ありがとうございます
先日は楽しいすばらしい時間をありがとうございました。
又、すばらしい“思い出”をありがとうございました。
私たちは秀和とのきびしい時間の思い出が強くて、不自由なからだでけんめいに生きた日々の様子ばかりが思い出されて、かなしくてたまらなかったのですが、こんなに元気で可愛くて聡明な女の子に出会って、輝くような日々を過ごしていたんだということがわかって、一つ一つ情景が見えるようにわかって、本当に嬉しいです。
秀和の人生が幸せに満ちていたんだとわかって、本当に嬉しいです。
芳実ちゃんからいただいた“思い出”は私たち夫婦、秀和の兄妹にとっても一番の宝物です。
 
そうそう芳実ちゃんが来てくれた日に大きく咲いたシャクヤクですが、次の日にはさらに大きくなって、ユリの花と同じくらいになって、ピンクの花だったのがぞうげのような金色にかがやいていました。
秀ちゃんが喜んでるんだなあと思いましたよ。
芳実ちゃんからいただいた白いお花はまんまるに開いて、花ざかりになって、あれから十日間くらいもずっと咲いていました。
 
おそくなりましたが、MDに録音した“真理の吟唱”同封します。
(談話コーナーなどにでかけていって、毎日読んでいました)
秀ちゃんが大事にしていたプリクラの写真お送りします。
(はしっこの一枚、記念にいただきました)
秀ちゃんの大好きな宇治に夏には行きたいと願っています。お会いできたら嬉しいです。
 
前後になってしまいましたが、秀和の四十九日もすんで“お返し”に若い方々には「理想世界」を送らせていただこうと考えていましたが、それをお伝えする葉書がなかなか気持ちがまとまらなくて、何を書いたらよいか、秀和に教えてねと頼んでいたところ、山口先生が書いてくださった「ネットワーク宝蔵」が来ました。
そして芳実ちゃんからお手紙が来て、その同じ日に清水さんからも来たのです。
 
秀和が伝えてきたんだなあと思い、別紙のような葉書ができました。
おかげさまで、やっと93軒の方々にお送りすることができます。ありがとうございます。
 
どうぞお元気でお過ごしください。また、いらしていただけるとうれしいです。
                            合掌 再拝
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